2010-01-01から1年間の記事一覧

トキワ荘の計画について、けっこう本気めらめらで、タカミのブレストから間髪容れず、めぼしいひとにそれぞれ会って、ちゃんと話を聞いてもらった。卒制の小休止と仕事納めのタイミングが相俟って、なかなか会えなかった高校の盟友に会えた。一緒に住んでト…

帰りの電車を待っているとき、シャッフルしたiPodから不意に真心ブラザーズのバラード流れてきて、そのまま線路へ飛び降りそうになるこの感じ。分かるひと。最後尾に乗るためホームの端っこに居た。ヨーキンが涙ながらに歌うから今日は全然だめだった。下の…

卒制ひとだんらく。昨日の午前に審査があって、午後には採点結果が出た。無事合格した。それでも、評価に関係なく、なぜか全員が制作を続行している状態で、何の終焉の雰囲気もない。私もミスプリ(色失敗)の生地だけ刷り直す。来月の公開講評会まで諸々の…

宮沢章夫

初見でした。特講に参加した。めちゃくちゃ恐いひとだと思っていて、立川談志的なイメージあったけど、ぜんぜん違った。背が小さいせいか、何を言っても虚勢のブリングブリングで、荒くれぶっても言葉の節々に素養がにじみでる感じ。単純に年功かもしれない…

名もなき叩き台

何か一緒に面白いことして本気でお金を稼ぐ方法について考えよう。タカミを誘おうと思っていた。そうしたら急に向こうから連絡があって会えることになり、卒制を捨てて待ち合わせの橋本へ。夜三時間ほど話ができた。私がぼやぼやしている間にタカミは勤め先…

最高

わたし「向こう見ずで無鉄砲なことをする頭脳明晰な馬鹿野郎で、しかも小林ケンタロウのような料理を作ることができ、 あっと驚く瞬間に現れたり、三チャンネルを観ながら大笑いするくせに、一行で泣かせる詩をこころのなかに持っているひと」 みなこ「スー…

再始

就活再始。思うところだけもう一度。就浪ではない。十二月になったから一斉に出版の採用活動が始まった。エントリーした。もう本っ当にいやだけどやる。本当にいや。何がいやか言葉にするのも憚られるいやさ。自分がいやなだけ。分からないひとには分からな…

結ぼれ

初めて未映子に手紙を書いた。文藝春秋へ宛てた。速達で。最近トーンが一向上がらず、未映子がとっても悲しそう。今週の『発光地帯』なんて、かわいそうでかわいそうで読み返せない。未映子は斎藤くんと結婚できたらよかったのにと思う。未映子も思ってたと…

保坂和志 磯崎憲一郎

夢のようだが、初めてお目にかかりました。今日、二人の講義に参加した。「聴いた」というより「会えた」という感覚。二時間半の長丁場であった。小さい教室で、最前列ド真ん中の席から込み入った質疑を投げた。ら、なんやかんや解説のち最終的に粉砕され、…

裏庭のイチョウの葉っぱが眩しくて、見ていたら、綺麗なひとが現れた。普段あまりしていないお化粧を今日はしっかりしていた。「今日は人前に立つ用事があるから」とのこと。今朝は、菊池が一番乗りだったらしく、せっせと制作していた。菊池はすっぴんで寝…

野に咲く全知全能

いいとも増刊号に桂由美が出演していた。後ろで見ていたお母さんが、テレビに向かっていきなり「ブス!」と一喝した。びっくりして振り返ったら、「あれはデザイナーの顔じゃないわ」と言って鼻で笑った。こわい。 午後から学校へ。日曜は使用禁止であるはず…

頭おかしい霜月はじめ

あたらしい靴を買った。オッシュマンズ見てアスビー見て、黒いスニーカーを買った。じわじわ気に入ってきた。ひもの結び方を変えたらパーフェクトになった。黒に関しては三回連続で同じ靴を買っていたけど今回は久々に違うものを選んだ。定番になってゆくの…

お兄ちゃんは、あっという間に引っ越していった。持っていく荷物は何箱も無かったのに、残していったのは昔の服とアコースティックギターだけだった。繋ぎ止めようと思うから大袈裟に淋しいのであって、ひとは本当に一人で簡単に何処へでも行けるし何処へで…

二浪でフリーター的な者だったころ、半年間だけZ会で小論文を書いていました。なかなか点は伸びなかったけど、期日までに書いて出すと翌月に添削と解説編が届いた。そこに載る(好成績者の)模範解答は、感心するほどの代物が多かった。上手だった。文法的な…

大喜利

予備校の生徒に大喜利をやらせてみたら、予想外におもしろくて声出して笑ってしまった。小論文の課題のときは、シリアスというか古風というか堅めの内容を書くような子が、大喜利では見事にボケた。お題のプリントに、イラストと一言を添えて解答するのだけ…

シキカンが死ぬ

急に、兄が宇都宮へ転勤することになった。ひとり暮らし。お母さんと一緒に家具や家電を見に行くけど「お前も来る?」と聞かれて、断ったら「薄情だなぁ」と言われてしまった。二十五にもなって、新居で使うモノなんか自分で決めろっ、と思ったら単に母が世…

ファッションに大切な要素  1.品 2.色気 3.愛嬌

内定式のあとの懇親会にて、企画のトップと話した場面で今日いちばんの感動と共感をした。「私が大切にしていることはね、服でも人でもそうだけれど、品(ひん)なの。品が大切なの。品と色気よね。それから愛嬌よ」と教えてくれたのだ。魅力の要素は品であ…

トレース

もうすぐ中間採点の日。でも、作業部屋の空気は言うほどピリピリでなく、なんだか重めの、お疲れというか、迷走気味なムード。ほとんどのひとがイヤホンをしているが、周りの音も聞いているのか、昼食や夕食のタイミングがそれとなく合う。 おっきいトレース…

解決策

ショートコートを着ていたが、それでも寒い帰り道でした。学校から駅までの一直線を走るバスの先頭の席で、フロントガラス越しに見る夜の景色がとても綺麗で、今日もそれに納得しながらの帰宅。 もし浮気現場に遭遇したら、まず相手の女の服を燃やす、次に靴…

点と線と面

卒制のために毎日があるようです。作業、遅筆ながらもおおよそ順調。先生全員のチェックを受けて、「このままどんどん描いてOK」ということになった。こんなに安定した目で見てもらえるのは新鮮で、すこし不安。今度の照準は、再来週の中間採点にあって、作…

悲しみが先行するひと

橋本の有隣堂に、早稲田文学のフリーペーパーが置いてあった。未映子が表紙だったから、何となくにこもらった。いっこ春夫にあげる。インタビューで未映子がこんなにはっきり「悲しい」と言うのを初めて読んで、衝撃を受けた。 自分の膝を自分の手で撫でたと…

分からない

学校です。後期はじまった。きのうは搬入のみ。卒制の中間発表で、私は絵とコンセプトボードを設置した。サンプルなどを展示するひともいて、色とりどりで、テキスタイル感が充満していて、宝石のようで、ごみのようで、少し吐きそう。高校三年生から六年間…

勝手にふるえてろ

世の中にはいろんな成功者がいて、ものすごく底辺から始まるサクセス・ストーリーというのも山ほどある。私の二浪なんて何てことなくて、もっと、必要悪として人生を踏み外す方法はないだろうか。友達に訪ると、「そんなの簡単だ」「一瞬だ」と言う。まずタ…

祈りのようなもの

ゆうべ春夫と散歩へでかけた。ぜんぶ任せて、ついていく感じ。まっすぐな道と、やま道を歩いて、文学の話など。ふたりでいるとき、そこに希望の糸口があるかの如く、いつも春夫に文学の話をしてしまう。でも、読むことと書くことだけが、すべてではない。と…

左手の手袋について

急に決心して、ある目上のかたに申し込んで夕飯に同行した。でもでも。おしゃれなテーブルが低くて食べにくいのと、緊張とで、全然ごはんが喉を通らず。意図あって会うには、センスが不可欠のようでした。例えば帰省とか、同窓会とかお見舞いみたいに、“顔を…

補填について

疲れてるから可愛い女の子に癒されたいとか、罪の意識があるから誰かに優しくしたいとか、傷ついてるから正直なひとと一緒に居たいとか、そういう弱さやエゴに手当てするためのコミュニケーションを、暗黙に了解できるほど寛容であるということは、それだけ…

就活終了

再び、内定もらいました。通知を見たとき思わず、よっしゃオラオラみたいな言葉が出た。 ひとまずこれで就活を終わります。結果のあとの考察に、完全燃焼か不完全燃焼かみたいな反省があるけど、この期に限ってこれはあまり考えたくない。そこだけ事実と向き…

ハローグッバイ

市立図書館の本を、勘違いして大学図書館の返却ボックスに投函してしまった。私は全然気づいてなくて、電話が来て初めて知って、今日それを取りに行った。大学が色々調べて持ち主を特定してくれたらしくて。ごめんなさい。 バイト行って図書館のハシゴ、世界…

いわゆる夏休みです。授業が無いと橋本がだんだん遠くなり、自分の部屋をアトリエ化しがち。夏期講習が連日あって、絵を描くなら予備校でも出来る。朝一を担当することが多くて、起きるのが早くて、それなりに健康的な夏。自分が作った課題で受験生を教育す…

初産

昨日は卒制プラン発表会でした。みんなはこれを「公開処刑」と言った。私も緊張で口から胃が出そうだった。七人の教授とテキ全コースの四年生を前にプレゼン。私は何より準備不足、そして付け焼き刃感の否めない最悪なプレゼンをしてしまった。「言わんとし…