分からない

学校です。後期はじまった。きのうは搬入のみ。卒制の中間発表で、私は絵とコンセプトボードを設置した。サンプルなどを展示するひともいて、色とりどりで、テキスタイル感が充満していて、宝石のようで、ごみのようで、少し吐きそう。高校三年生から六年間、テキスタイルについてずっと考えて、制作してきて、好きと嫌いの大なみ小なみを経て、今いちばん良くないタイミングで嫌いのビッグウェーブが来ている、ような気がする。テキスタイルの意義が飽和。


予備校のアツい夏も終わった。夏期講習のバイト代は十二万。引っ越しの貯金はじめた。お金と言えば、まゆから連絡あって「えこたむが卒展に参加しないのは本当にお金が理由なの?」と質問された。ひとりだけ欠けるなんてショック!本当の理由を教えて、と言うので「本当にお金だよ」と説明したら、すこし安心してくれた。何か嫌なことでもあったのかと思って心配したのだと言う。


卒展は来春、青山のギャラリーで行うけど、私は自分の門出を華々しく祝う気がない。この案件は未だ収拾がつかなくて、知らず知らず誰かが傷ついて、それがいつかぜんぶ自分に意味なく返ってくるようで気が滅入る。なんのためのテキスタイルか、なんのため大学か、考えは個々人なのに、ここまで一致団結を求められる理由も、もはやそれを拒む自分の理由も不明。