いわゆる夏休みです。授業が無いと橋本がだんだん遠くなり、自分の部屋をアトリエ化しがち。夏期講習が連日あって、絵を描くなら予備校でも出来る。朝一を担当することが多くて、起きるのが早くて、それなりに健康的な夏。自分が作った課題で受験生を教育することは、自分が作ったごはんで子どもが大きくなってゆくさまにも似て嬉しいこと。


最近、ほんのさじ加減でモノごとが良くも悪くもなる状況にたくさん遭遇して、すれすれのところに立っているときの選択の尊さを痛感する。その選択のときちゃんとひとりでいないと、周りのひとの気持ちがクッションになって、どちらに振れてもその責任に鈍感になる。先日、アパレル最終面接の案内状を貰った。ここに決めたい気持ちもあって、六月の内定と慎重に比較検討中。純粋に好きなブランドを取るか、将来性を取るか。


せっかくの長い休みだから、ということで高校の盟友に順々会いに行っている。昨日会ったタカミは、土日じゃない日が休日の社会人で、今凄く面白い仕事をしているようだった。一緒にお皿とか見てて、これかわいいって二個買うタカミが凄く良い感じで、自分で作り上げていく生活の基盤がある。仕事用にしてるという黒い腕時計はもうボロボロで、でも靴は低いながらヒールのあるものを履いてて、女性的に大人になっていく感じが素敵だと思った。逞しい、とも思った。私も早くひとりで生きてみたいと思わせた。