初産

昨日は卒制プラン発表会でした。みんなはこれを「公開処刑」と言った。私も緊張で口から胃が出そうだった。七人の教授とテキ全コースの四年生を前にプレゼン。私は何より準備不足、そして付け焼き刃感の否めない最悪なプレゼンをしてしまった。「言わんとしていることが全くわからない」というコメントを頂く。先が思いやられる。昨日は本当に大事な大事な日だったと思う。それを弁えていつもよりヒールの高いひとや、アイラインが濃いひとや、白シャツで来たひともいた。私なんて出直して来いって感じだった。


夜からバイト。なんと同僚がご懐妊。【おなかに赤ちゃんがいます】のバッジを付けた鞄が机に置いてあって、どきどきした。二十九歳で妊娠。三十歳で出産かぁ。とてもいいなぁ。と思った。それから、初産(ういざん)という言葉を初めて知った。初産は、あまり騒ぎ立ててお祝いしてはいけないよと塾長が言うので、ほんのひとことふたことに留まった。いつ何が起こるかわからないし、初めての妊婦さんは色々と大変なよう。間もなく、籍を入れたとのこと。親戚の集まり会のようになまあたたかく、ほんの少し居心地悪かった。「ちちくさい」と同じニュアンスで、良いほうの言いかたする言葉ってないかな。そんな感じだった。私も含む周りがみんな照れていた。