案ずるより産むが易しとはいうけれど産むまでの長いこと。
待って待って今ようやく妊娠8週目。つわりの特に気持ち悪いやつ来てる。心配事も耐えないし。
このまま無事に出産できるとは限らないにしても産める体であることが分かっただけ良かったよ、お母さんもお父さんも喜んでくれた。


初めてエコーで見た赤ちゃんの心臓は、ぴこぴこ明滅する小さな丸ではあったけど、これを夫も私も「かわいい!」と思った親心の第一歩。




なにかが治っていく過程というのは、見ていて楽しい。季節が変わるのに似ている。季節は、決してよりよく変わったりしない。
ただ成り行きみたいに、葉が落ちたり茂ったり、空が青くなったり高くなったりするだけだ。そういうのに似ている。
この世の終わりかと思うくらいに気分が悪くて、その状態が少しづつ変わっていく時、
別にいいことが起こっているわけではないのに、なにかの偉大な力を感じる。
突然食べ物がおいしく感じられたり、ふと気づいたら寝苦しいのがなくなっていたりするのはよく考えてみると不思議なことだ。
苦しみはやってきたのと同じ道のりで淡々と去っていく。
— via「ハネムーン」吉本ばなな