仕事が辛くてカラダを壊しました。同じ案件で同期と一緒に泣いた。時間が流れていないような気がして生きていない感じ。


先々月上司に辞める打診して、業務改善されるも激務に変わりなく、ずるずる繁忙期に突入して限界超えました。


辞めて後悔するかしないか、それはこれからの自分次第でしょう。全て忘れようと思う。












 


ボクらの時代。朝起きて、たまたまテレビをつけたら、座談会が始まるところだった。川上未映子×又吉直樹×山内マリコ。キャストが良過ぎて一気に眠気飛ぶ。



未映子。出産して失われる視線、特別な他者を持たないからこそ磨かれる眼の話。納得。人間は絶対に独りで居るほうが質が磨かれると思う。質とは研ぎ澄ますもの、いわゆる丸くなるとは形が変わる話で、違うこと。又吉。芸人という少しズレた職業を軸に、食事の仕方、散歩の仕方、生活すべてが少しずつズレてしまう話。それを正してくれるようなひとを求める気持ちがよく分かる。



一緒に観た夫は未映子が好きになったようで、試しに何か読みたいと言うので「ヘヴン」を差し出した。サイン会に行ったよ、名前書いてもらったよ、と表紙をめくって見せたら山口英子って書いてあって、一瞬、急に絶望が襲うというか、ああそうか単に苗字が変わるっていうか終わるんや。

                                         http://www.flickr.com/photos/28946036@N08/3914493244/


そしたらお母さんが持ってたお茶碗とお箸を机に置いて、わたしの顔をじっと見てね、こう言ったの。
『わたしはあの人が可哀想で結婚したのよ』って。そう言ったの。お父さんが可哀想だったんだって。
わたし、それきいてなんかちょっとびっくりしたの。


それで、しばらくふつうにご飯食べてて、
でもわたしやっぱりそれが気になっちゃって、食器片付けるときにきいてみたの。


『お父さんのなにが可哀想だったの』って。


そしたらお母さんね、『なにからなにまで可哀想だったの』って言ったのよ。


― via「ヘヴン」川上未映子












 

     



新居にネット開通。溜まった購読物を三ヶ月分一気読み。なかなか会えない友人のブログに冴え渡る文。


太宰治川端康成に送った手紙。【小鳥と歌い、舞踏を踊るのがそんなに高尚か。刺す】全く違うふたり。シンプルで無駄の無い心地よさ。


ベランダから見える田無タワーのライトアップの色には意味があり、明日の天気予報を表している。
紫なら晴れ、緑なら曇り、青なら雨。つまり明日は晴れ。




なんとなく好きで、その時は好きだとも言わなかった人の方が、いつまでもなつかしいのね。
— via「雪国」川端康成












 


黒のなかでは自分を白だと思い込んでいたけど本物の白さを目の当たりにして汚れた黄色だったことに気づく、とゆうのがある。違う店舗で良い勉強をした。気がついた。あるいは閃いた。自店に帰って接客の仕方がすこし変わった。ガイアの夜明け、百貨店革命の回。物を売る業界が口を揃えて言う言葉「感動」など。サービス業が天職のようなひと、私が難しく思っていることを簡単にやってのける。自分のなかにある、サービス業に従事している人間とは思えない感情の波が邪魔で仕方ない。常々誠心誠意でいることの難しさ。だけじゃない攻めのサービスが出来てるか。“自分の”、顧客様。カフェ・ド・フロールのギャルソン山下哲也が素晴らしく、客観的に見て好きだが、仕事の上で同じ路線に立っていることが今でも信じがたい。こう働くことが延長上のクライマックスにある。アパレルは選択肢に有ったとしても、自分の使命が今ここにあるなんて、私は人生で考えたことがなかった。




俺は作家で小説を書いて暮らしていたが、だんだんつまらない作品しか書けなくなっていった。
それに反比例して仕事も収入も増え、知名度も上がり、
ふと気付いたらしっかり握りしめていたはずの才能のようなものを完全に見失っていたのだ。
— via「逆に14歳」前田司郎












 


三月一日、無事に引越し完了。翌日からヘルプで吉祥寺店へ。来週の水曜まで。新居から自店に比べて近いものの、結局あっちへこっちへバタバタ。仕事の成績関連。遂行結果のまとめを提出し、上司が下書き添削。訂正箇所多数も、プラスに正された驚き。自分で忘れていた実績、覚えていてくれた。主にものづくり、デニム担当の諸々。反省すべき点は反省だけで終わらない末尾に気を付けなければならないという。来期はどうしたい。前向きな言葉で結ぶこと。あくまで自分をアピールする場である、とのこと。



新居。絶対に買い替えない視点で選んだ家具など。永く使えて、いっしょに歴史を刻むもの。将来家族が増えても良いように、ちょっと贅沢したダイニングテーブルとソファ。四人掛けのテーブルで向かい合ってごはん食べてるとき、彼の隣の空席に未来が見える幸せ。以前に比べて “家” という感じがものすごくする。安心感と責任感。




人という存在も、一つの場所かもしれない。
国とか、地域とか、大きくとらえなくても、ある人が存在する場所。
それが特別な場所になることもあり得るだろう。
― via「静人日記」天童荒太












 


延期になった面談、ようやく今日して頂けた。会社を疑ったことはあってもこの人を恨んだことなかったの思い出す。いい返事もらった。年の功、だけじゃない何か、話して少し安堵。本物の大人を目の当たりにすると自分の無力さに涙が出てくる。早く何処かへ辿り着きたいから結婚するのかもしれない。


入居日の三月一日に対して異動は五月。足並み揃えたいがしばし二重生活。いくつか頂いた候補の勤務地、想定外ながら興味湧く箇所ひとつ。こちらか最寄りか要検討。準備期間に有給で大型連休いただく旨は、すんなり通じた。心から頭下げる。すべては六月の誕生日から逆算されている。




先週末、彼がいよいよ結婚の挨拶をした。宇都宮から兄も来て、私の実家で家族みんなと食事。何しろ早々に、意表を突く立派な挨拶をして、プロポーズみたいだった。反対する理由がない。お父さんが急におじいちゃんに見えて、はじめから降参している老兵にように居て、父親の一仕事をとっくに終えている。なんだか直視できなくて、私は泣かないようにうつむいて、お母さんが作ったたくさんのロールキャベツとか唐揚げとかぼんやり見てた。





まだ暮れまい、もうちょっとは暮れまい、と思うようになる今どきの日脚の伸びたころの夕暮れには、足をすくわれる。
あ、暮れた、と思った次の刹那に、ひしひしと心細さが押し寄せてきてしまう。
— via「センセイの鞄川上弘美












 


新居が決定した。ふたりで引越しすることに。彼の新しい図書館へ、歩いていける距離。
入籍の日取り決まったよ。お義母さんに手紙を書かないと。



一方で、私の異動に暗雲垂れ込め気味。仕事のストレスでみぞおちにずっと鈍痛。せめて誤解は解きたいか。もういいのか。もっと根本的な部分。今週人事と面談予定でどうなることやら。でもやっと会社と相談できるレベルの諸事項が正式決定できたのは良いこと。やっとふたりで、ここまできた。




生物には時間がある。
常に不可逆的な時間の流れがあり、その流れに沿って折りたたまれ、
いちど折りたたんだら二度と解くことのできないものとして生物はある。
― via「生物と無生物のあいだ福岡伸一