黒のなかでは自分を白だと思い込んでいたけど本物の白さを目の当たりにして汚れた黄色だったことに気づく、とゆうのがある。違う店舗で良い勉強をした。気がついた。あるいは閃いた。自店に帰って接客の仕方がすこし変わった。ガイアの夜明け、百貨店革命の回。物を売る業界が口を揃えて言う言葉「感動」など。サービス業が天職のようなひと、私が難しく思っていることを簡単にやってのける。自分のなかにある、サービス業に従事している人間とは思えない感情の波が邪魔で仕方ない。常々誠心誠意でいることの難しさ。だけじゃない攻めのサービスが出来てるか。“自分の”、顧客様。カフェ・ド・フロールのギャルソン山下哲也が素晴らしく、客観的に見て好きだが、仕事の上で同じ路線に立っていることが今でも信じがたい。こう働くことが延長上のクライマックスにある。アパレルは選択肢に有ったとしても、自分の使命が今ここにあるなんて、私は人生で考えたことがなかった。




俺は作家で小説を書いて暮らしていたが、だんだんつまらない作品しか書けなくなっていった。
それに反比例して仕事も収入も増え、知名度も上がり、
ふと気付いたらしっかり握りしめていたはずの才能のようなものを完全に見失っていたのだ。
— via「逆に14歳」前田司郎