連れがプールに通い始めました。
私のリュックにプール道具を詰めて、去年のクリスマスにプレゼントした自転車で坂道をのぼって行く。いとおしげ。


ちょっとくらいおなかが出るのは年齢的なもので仕方ないですが、出逢ってここ一年半、SサイズはとうとうLサイズへ。思い立った連れは、筋トレとランニングとプールとサウナの無敵セットで、一生懸命しぼっています。とても楽しく通えているようなので、安心して見守っている。


私のほうも、新しいことひとつ。近所の大学の通信で、十月から新しい勉強をすることに決めました。あのころのような無鉄砲さで声高に言えるほどの執念は到底喪失しているけれど でも やっぱり 本が好きです。今は、出願に必要な諸々を揃えているところです。来年の春と夏にスクーリングもあるので、うまく休みをもらいながら、うまく今の自分に折り合いをつけながら冷静に、慎重に。



本のはなし。
このまえ連れが、学生時代に買ったという太宰の角川文庫を全部 私に呉れたのですが、それを順々に読み出したきっかけで、蜜月生活が蘇りました。連れには筑摩の太宰全集があり、古い角川は自由に扱ってよいとのことで、付箋しながら熟読。いつのまに日が暮れる。この感覚。




疑いながら、ためしに右へ曲るのも、
信じて断乎として右へ曲るのも、
その運命は同じ事です。


どっちにしたって
引き返すことは出来ないんだ。


— via「お伽草子太宰治