二週にかけて上の親知らずを両方抜いた。連れに「だいじょうぶ」と聞かれてほとんど無意識に、「血の味がする〜」とゆう、くるりのフレーズを口ずさんだけど全く伝わらなかった。小中学生のころ歯列矯正をしていて、何度も抜歯を経験したから、すごく懐かしい感じがした。


会社のアンケートがあって、無記名制で、言うに事欠いて思う存分不満をぶつけたのだけど、それを郵送用に綴じて封するときに人のをちらっと見たら驚愕の受け答えで、私とはまるで違って謙虚で従順で、読む側への配慮をわすれない素晴らしい内容だった。全社員の要望かの如く、堂々と抗議したつもりが連動するものは何もなく、やっぱり私だけおかしいかもしれない。売りたい気持ちが何なのか分からなくなってくる。いらっしゃいませって何なんだ。人に高いお金を使わせて、それがどうしてサービスなのか。




芸術家は、もともと弱い者の味方だったはずなんだ。
私は、途中で考えてきたことをそのまま言ってみた。
弱者の友なんだ。芸術家にとって、これが出発で、また最高の目的なんだ。
こんな単純なこと、僕は忘れていた。僕だけじゃない。みんなが、忘れているんだ。
— via「畜犬談」太宰治