毎日 愛の冒頭で

無邪気な中学生に「あけましておめでとうございます!」と言われてちょっとびっくりした。私はそういう新年の挨拶とか恥ずかしがってちゃんと出来ない子供だったから素晴らしいなあと思った。今日からバイトで冬期講習の残りをがんばる。受験生はもじもじしていた。「おめでとう」に対して「そ、そうっすね」とか言って高三男子は低テンションで。お正月のおもしろエピソードは特に出て来ず。でも「僕めっちゃ勉強してました」発言。それも素晴らしい。


初夢は元旦のお昼寝で見た。坂本龍一に髪を切ってもらう素敵な夢を見た。【こんな夢を見た】から始まる夏目漱石夢十夜をモチーフに、共通の書き出しで掌編を作ってもらおうと思って生徒に小論文の課題を出した。冒頭文のお題は三つ。【待ち合わせの十分前に】【終業のチャイムが鳴り響いて】【電車の中で読む物を忘れ】これを、それぞれ四編考えよ。参考文献は夏目漱石、倉田タカシ、星新一など。という具合。この課題をやることで何が身に付くか分からないけどとにかく文章がコンパクトになってくれたら嬉しい。前置きが長くなってきたら間違ったことしてると思ったほうがいい。


OTのこと。OTの「愛のボート」という曲をずっと空耳で聴いていた。ちょっとだけ勘違いしていた。【毎日愛のボートで、毎日夢のボートで】という歌詞があるのだけど、OT的に意味違いで【愛の冒頭、夢の冒頭】と歌ってる箇所もあるのだろうと思っていた。けど、本当の歌詞はぜんぶ【ボート】だったのだ。毎日が愛の冒頭で、毎日が夢の冒頭なら、どんなに素晴らしいだろうと思いながら聴いていた。