帰巣性

二次面接でした。副社長とのグループ面接。四十分ほどの質疑応答。そのあと、個人的にポートフォリオを見てもらった。じっくり見るページと、一瞬で飛ばすページがあった。何を考えているのか、なんとなくわかった。寝て待つのみ。


どばた美術学院の画材屋で、絵の具を購入。ここでしか売っていない「アイリス」と「カトレア」という色を四本ずつ。このペアを使うようになってから絵が上達した思い出の色。私の浪人時代を代表する色。ずっと切らしていたので、復帰の記念にストックの分も購入。


ここ最近、自分の言動に帰巣性を感じる。ベンジャミン・バトンのようでもあるし、走馬灯現象のようでもある。私は「私」に帰巣するというか、生き急がされることに対する防衛本能で後退しているんじゃないか。思い出に浸る時間も増えた。卒制は、自分がこどものころ大切にしていたことをテーマに組み込もうとしている。結局過去にしか、ヒントが無いっていうのは、何を意味しているのかな。