憧れ

「自信ありますか」と聞かれて「ありません」とか「頑張ります」と言うネガティブほど嫌いなものは無い。大人へと近づくにつれ、緊張する場面も卑下する場面も随分減ったと思うけれど、それでも高校生に間違われることが多く、私はそんなにおどおどして見えるのだろうか。「若さ=みっともなさ」と考える所存ゆえ、幼く見られることは損であり、恥ずかしいことだと思ってる。(ただそれは、昔の私を顧みて思うのであって、自分が教える中学生や高校生の生徒を「みっともない」とは微塵も思わないのであるが。)だから、いつもメラメラしている。けれど、理由なきモチベーションに駆られて走り出す無敵感と、割とコンスタントに存在する自尊心とは別次元で、本当の本当は正直焦っております。雫のセリフそのままに、焦っています。




私.. 私、書いてみて分かったんです 書きたいだけじゃだめなんだってこと
もっと勉強しなきゃだめだって でも聖司君が、どんどん先に行っちゃうから
無理にでも書こうって、私 怖くて怖くて..
— via「耳をすませば




(どんどん先に行っちゃうから、)この人には適わないと心の中で思う人物がいて、必死に追いかけるも追いつけないわけで、今私が本を読んでいるのもひとつの影響で、けれど後から同じものを勉強したって足りないのは言うまでもなく。。その子に言われた『くれると思ってるやろ』「思ってないよ」『そんな風に思ってたら、あげへんで』その瞬間、冒頭に書いたことを思って自分のネガティブに気付く。要するに、どんなにブイブイしていても、私には超えられない壁があるのだ。私は、自分が認める人に、認められたいのであります。普段は随分勝ち気でおりますが、この子の前では素直に自分の身の丈を見つめて、焦ったり、一生懸命になれることを、ここに書き留めておく。