連れのジムに同行。若干緊張。でも、ベタでさわやかな空気がおもしろくてちょっと笑う。だいたいのマシンを5〜10キロの重りでやってヘナヘナになる体力の無さ露呈。かたや連れ、ちゃんとメニューを決めて走っていつもの通り真面目。めがねがすべってくるのを、何度も拭いていた。私はとなりでのんびり歩いた。最後に整理体操しようと言われて、そういうストレッチとかよく知らないから、へんな動きのおどりを少々おどって済ますも、連れ黙認。


私は水着を持っていなくてプールに入れない。上の階のギャラリーから、みんなが泳ぐようすを見てた。連れが、サウナとお風呂と着替えを終えて出てくるまで、ずっと見てた。洗濯機が回るのをずっと見ていて飽きないのとは似て非なるもの。




田舎の道を、凝って歩いているうちに、なんだか、たまらなく淋しくなって来た。
とうとう道傍の草原に、ペタリと坐ってしまった。


草の上に坐ったら、
つい今しがたまでの浮き浮きした気持ちが、
コトンと音たてて消えて、
ぎゅっとまじめになってしまった。


— via「女生徒」太宰治