実家です。久しぶりに帰って、自分のと間違えてお兄ちゃんの歯ブラシで歯磨きしてしまったりした。お兄ちゃんもなかなか帰って来ないこのおうちは、子供の居ないおうちで、親はかわいそうだなと変な気の回ることがあります。今日は給料日で、お父さんお母さんに気持ちを手渡す。強く求められるでも無いが、終の建前、親への金銭的補助は自分の身の丈以上でする気負い。驚いたのは、いつの間にお父さんがギターをはじめたことで、お兄ちゃんが置いていったものを弾いている。参考書は図書館で借りている。陽水など。


新潮文庫の文豪ウォッチが復活したらしく、応募したくて、久しぶりの自分の本棚を探したら十一冊あり、だんなさんにも協力してもらって徐々に三角を集めている。だんなさんは昔の太宰の文豪ウォッチを持っている。私は漱石が欲しいなあと思っている。



同期がまたひとり会社を辞めたから、おいおいおいと思う一方で、人は人。早く就寝して早起きし電車の中でも勉強するだけで人生は好転しはじめる。仕事については今の自分に確たるものが無く、掴みかけも掴みかけ状態に何とも言えないが辛いと言えば辛い、楽しいと言えば楽しい。とても楽しいと言えばとても楽しく、働く理由がある。




夢のような少女でしたと 貴方はたしかに書かなかったか
夢にしては汚すぎたと 貴方はたしかに想わなかったか
— via「人生」北杜夫