新天地です。
縦社会を実感する日々と、お客様は神様と、敵と味方とイライラと、反骨精神。



14日 晴。
連れの35歳の誕生日。間近に見る表情、皮膚の感じは細かなシミ・シワを帯びていて、小さいころの記憶の若い父親に似た面影がある。遠出して、帰りの電車中ずっと連れの肩で寝ていて、起きたら「良く寝たね」と言った。「英子のあたまの重さで、熟睡度がわかる」と言った。



キッチンで夕飯の支度をしてるとき、左手にあるお風呂の扉がバーン!て開いて、ホカホカの連れが素っ裸で登場。この光景を何度も何度も経験した。私より先に仕事に出る連れを見送る朝の玄関の感じなども。同じ風景を日々繰り返していると、時間の経つ実感がなくて、一週間も、二日か三日くらいに思える。二人だけの世界とゆうのはすこしだけ寂しいものがあり、一人が居ないと独り、とゆうのはどうなんだろ。夕涼みにベランダへ出て塀に胸を押し当てれば心臓の音が聞こえる。




何かに追われているのはあなただけではないのよ。
何かを捨てたり、何かを失ったりしているのはあなただけじゃないのよ。
— via「国境の南、太陽の西村上春樹