佐々木中

初見。神保町の三省堂安藤礼二トークセッション。結論から言うと、あまり好きな感じではなかった。残念。安藤礼二はもともと苦手。佐々木中の話に期待して行ったのだけど、難解でほとんど付いて行けず、そこが残念。佐々木中は作家であって思想家でもある。哲学は見方や入り込み方によって宗教だから日本人が言うものに考えながら聴いても右から左。思想にそもそも骨組みがないというか。「革命」という言葉にも違和感。革命革命って言ってすごく革命過多。それはもう未映子が言った。未映子が言う「毎日が革命前夜」は良いとして、佐々木中の声高は辛いものがある。正直もっと賢いと思っていた。前著【切りとれ、あの祈る手を】では、天才と狂人のスレスレをいっていたように思ったが、新刊【九夏前夜】はある意味こちらが疲れてしまい、言いたいことが掴めず半分で断念。たぶん、思いを言葉にするのではなく言葉を伝えることが大事だと言っていたのではなかったか。




繰り返し読むということは、まともに受け止めるしかなくなるということです。
そしてそのように生きるしかなくなるということでもある。
— via「切りとれ、あの祈る手を」佐々木中